【適材適所】中小企業の人材活用のヒント!


皆さん、こんにちは。

WBC以降、野球が盛り上がっていますね。
メジャーリーグは大谷選手や吉田選手の活躍もあって、
注目度が非常に高くなっています。

その中で私がとても気になっているのが
元阪神タイガースの藤浪投手です
(実は僕と同じスポーツジムに来ていて、何度かお会いしました)。

藤浪投手は先発投手としてはなかなか結果が出ずに苦しんでいました。
しかし、今日から中継ぎ投手としての役割に就き、
非常に好投しました。藤浪投手は先発の時でも3回くらい
までは好投するのですが、4回くらいから急に乱れる、
というパターンが多かったように思います。

このことから考えると、彼は先発投手ではなく、
中継ぎや抑えといったリリーフの方が向いている
のではないかと思ってしまいます。

藤浪投手と近い話は、中堅・中小企業経営でもよくあります。

組織の規模に関係なく、人には向き不向きがあり、
適材適所で社員に働いてもらうことはパフォーマンスを
上げる上で非常に重要です。

そこで、今回のメルマガでは社員の適材適所を見極める
ためのポイントを考えたいと思います。

1.能力や適性を把握する
まずは、社員一人ひとりの能力や適性を把握することが
大切です。日常の業務で上司が各社員の性格や適正を
見極めるということが一番重要な対策と言えます。

また、定期的な面談やアセスメントプログラムを活用し、
社員のスキルや適性を正確に把握することも可能です。
最近は採用段階でアセスメントプログラムを活用し、
入社後、円滑に適正のある職務につけるよう工夫している企業も増えてきています。

2.社員の意見や希望を聞いてみる
社員自身が自分の適性を一番よく知っていることも
あります。社員の意見や希望を聞き、彼らがやりたい
仕事を与えることでその人の能力を最大限に発揮させる
ことができます。

私自身は人間は自分が興味を持てる仕事をする方が
能力を発揮できると考えています。
「組織なのだから自分の苦手な事でも成果を出すべきだ」
という考えもあるでしょうが、現実はなかなか難しいと
思います。

それなら、自分の興味があること、得意な事を一所懸命
やるほうが生産性があがるのではないかと考えます。

また、社員が自分自身の適性を発見しやすい環境を整える
ことも重要です。新卒で入社する社員の場合は自分の適性
がどこにあるのか十分に把握できていないことがあります。
こういう場合には3か月程度のジョブローテーションを実施
して適正を見極めるという施策も一案です。

3.適切な研修や教育を行う
社員が適材適所で働くためには、適切な研修や教育が不可欠です。
社員のスキルアップやキャリア形成をサポートし、
彼らが自分の適性を見つけやすい環境を整えましょう。
研修を通じて、「自分はこんなことやってみたい」と気が付く
社員もいます。

私は新規事業開発関連の研修を実施することがありますが、
今までに全く興味を持たなかった人でも研修を受けることで
興味が芽生えることがあります。

また、メンター制度を設けて先輩から学びやすい環境を整える
ことも有効な対策の一つです。

4.チームワークを重視する
適材適所で働くというのは個人の能力だけで働くということを
意味しません。チーム内での協力も極めて重要です。
特に社員数が限られている中小企業ではチームを作ることにより
生産性にいかにレバレッジをかけられるかということが非常に
大切です。チームワークを重視し、互いに協力しながら業務に
取り組むことで、それぞれの長所を活かすことができるという
マインドを徹底しましょう。

5.成果を評価し、フィードバックを行う
社員が適材適所で働いているかどうかを確認するためには、
定期的な評価やフィードバックが欠かせません。目標やKPIを設け、
社員の成果を明確に評価しましょう。また、フィードバックを
通じてできている点や改善点、また新たな適性を伝える等を行います。

この提案を経営者さんに実施すると「上司の負担が大きい」と難色を
示されることがあります。確かに評価者の負担は大きいのですが、
適切な評価とフィードバックは適材適所というメリットに加え、
社員のモチベーションをより高めるというメリットがあります。
このメリットはかける負担を大きく上回るメリットがあります。

以上の5つのポイントを踏まえて、社員一人ひとりが適材適所で
働ける環境を整えることが、中小企業経営においても大切です。
もちろん全てを実施する必要はありません。どれか一つでも参考
になることがあれば実施していただけると嬉しいです。

自社人材を適材適所に配置し、育てることで、皆さんの会社も
さらなる発展を遂げることでしょう。その結果として離職率の
低下にもつながります。これから日本は労働人口が減っていく
時代に入り、中小企業においても人材不足が深刻な経営課題になる
と言われております。このような時代において、長期間、満足して、
かつ生産性高く社員に働いてもらえることは中小企業の競争力の
一つになりえます。

以上、今回のメルマガが皆さんの人材活用のヒントになれば幸いです。次回もお楽しみに!

追伸
藤浪投手、このままリリーフで活躍してくれたらいいのにな~と切に思っています。皆さんはどうお考えですか?やはり先発に戻るべきと思われますか?(本人は戻りたそうですが、、、)


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