第001話 巻き込み力とは
起業家が成功するための条件として、様々な要素が言われます。
例えば、
カリスマ的リーダーシップ
アイデア力
困難な状況を抜け出す突進力
等々。
どの要素も大切であることは間違いないのですが、私が今まで色々成功する起業家を見てきて感じる、最も重要な要素は「巻き込み力」ではないかと思います。
ベンチャーや中小企業は大企業と違い、そもそもリソースが足りません。自社だけで完結しようとすると現代の競争社会ではなかなか厳しい。そこで他社や協力者から力を借りて、自らが目指す目標と達成していくことが必要となるわけです。
では、その巻き込み力は何から来るのか。
・人間性(この人に頼まれたら断れない)
・論理的に巻き込む(Win-Winの関係を論理的に説得する)
・頼み倒す
など人によりそれぞれだと思いますが、ここ数か月で私が巻き込まれてしまった事例が二つあります。この二つは共通します。
一つは、東南アジアの森林からとれる原料を使い、人間にやさしい製品を製造販売すると同時に、現地での雇用を生み出し、結果として自然保護をしようとしている会社です。
もう一社は私の三和総研時代の同期が設立した会社で、障害者がより活躍できる世の中を作ろうとしている会社です。
この二社とも、私は今まで生きてきた業界とは全く別ですが、共通するのは「誰かのお役に立ちたい」という思いです。たぶん文書のすると少し恥ずかしくなるかもしれないような高尚な話を二人の経営者さんは熱く語ってくれます。製品やサービスが優れているというのは当然ですが、こういう思いを聞くと(今までの僕の罪滅ぼし的な感情もあって?)つい協力したくなります。
仕事って、根本的には人さまのお役にたつことなんだと思いますが、その思いの根底にある熱意が人を巻き込むんだろうなと思いました。
自分のサービスの根底にある思いは何か、ということを考えるいいきっかけになりました!
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